◆調査研究発表会の開催(令和3年度)
住生活月間協賛で下記の調査研究発表会を東京と大阪で計2回開催した。
・大阪会場
【日 時】令和3年10月5日(火)18:00~20:00
【会 場】ホテルモントレ ラ・スール大阪
【内 容】
オールド・ニュータウンの再生への取組状況と今後のあり方に関する研究(その2)
― 《再生グランドデザイン》の提言
<発表者> 三好 康隆 (武庫川女子大学教授)
水野 優子 (武庫川女子大学准教授)
伊丹 康二 (武庫川女子大学准教授)
松原 茂樹 (大阪大学准教授)
<概要>
本調査は関西圏の自治体に対するヒアリング調査及び「ニュータウンの活性化に関する施策等についてのアンケート」を通じて、自治体におけるニュータウンの位置づけ、課題、再生への取組や施策の有無等を把握し、民間開発型への自治体の関与を浮き彫りにしたものであり、さらに2年間の調査研究の総括として、「ニュータウンの再生グランドデザイン」提言した。
・東京会場
【日 時】令和3年10月20日(水)13:00~15:00
【会 場】学士会館302会議室
【内 容】
(1)中国のマンション管理とコミュニティに関する研究(その1)
<発表者> 曹 雲珍 (日本不動産研究所主任研究員)
<概要>
本調査研究は、マンション管理における制度や業務の日中比較分析によって、中国のマンション管理の特徴と課題、マンション・コミュニティの現状を明らかにすることを目的としている。また、2か年にわたる調査のうち、今年度は中国におけるマンション管理の法制度の歴史、中国における住宅制度と不動産制度の歴史をまとめ、中国の不動産制度の枠組みを体系的に明らかにした。また、中国のマンション管理市場の発展や管理業界のIT化についても概観し、不動産管理業界の現状と特徴を整理した。
(2)多摩ニュータウン諏訪・永山地区における地域の視点に立った団地再生に関する調査
<発表者> 戸辺 文博 (多摩ニュータウン・まちづくり専門家会議理事長)
<概要>
諏訪・永山地区は多摩ニュータウン開発初期のエリアであり、エリア内の団地は入居してから既に半世紀が経過しているものも多い。経年によって諸課題が顕在化しつつあるが、一方で中低層住宅団地などによりゆとりある住環境が形成され、公園等の緑豊かな地域環境や都市基盤など優れた資源を有している地域でもある。
本調査は、多摩ニュータウンの上位計画等や概況を整理した上で、人口動態分析によって地区内の分譲住宅団地居住者像を抽出し、さらに複数の分譲住宅団地の管理組合へのヒアリングを通じて要望や課題の整理をし、それらの考察をもとに、ニュータウンにおける団地再生の方策を試案として提示したものである。