2020調査研究発表会

調査研究発表会の開催(令和2年度)

住生活月間協賛で下記の調査研究発表会を東京と大阪で計3回開催した。

大阪会場

【日 時】令和2年10月6日(火)18:00~20:00

【会 場】ホテルモントレ ラ・スール大阪

【内 容】

  オールド・ニュータウンの再生への取組状況と今後のあり方に関する研究

     ― 主として公的開発型のニュータウンについて ―

<発表者>  三好 康隆 (武庫川女子大学教授)

 水野 優子 (武庫川女子大学准教授)

 伊丹 康二 (武庫川女子大学准教授)

 松原 茂樹 (大阪大学准教授)

<概要>

本調査は関西でオールド化している主要ニュータウンにおける再生への取組状況を、行政や住民活動等の側面から把握するとともに、今後のあり方についての課題を整理し、実行につながる提案を行うことを目的としている。二か年にわたる調査とし、今回はその1年目として、関西におけるニュータウンの特徴を概観した上で、主として公的開発型のニュータウン(主に兵庫県主体の明舞団地を中心)における再生への取組事例調査を発表した。

東京会場(第1回)

【日 時】令和2年10月14日(水)11:00~14:00

【会 場】学士会館302会議室

【内 容】

(1)スウェーデンのコレクティブハウスにおける共食活動の運営と環境に関する研究

  <発表者> 水村 容子 (東洋大学教授)

  <概要>

  コレクティブハウスは、広義の概念としてはコ・ハウジングとして欧米諸国などで定着している共同性の高い居住形態を意味する。その中でスウェーデン型と称されるコレクティブハウスは、コモンミールと呼ばれる共食活動を中心に、住宅の協同運営・管理が展開されている。本研究はコモンミールに着目し、その運営システム及び環境のあり方を明らかにすることを目的としている。調査は、ストックホルムに所在する3つのコレクティブハウスを対象としてヒアリング及びアンケートを行ったもので、住民による調理担当グループによる分担、コモンキッチンやコモンダイニングでの活動展開など大きな枠組みは共有しつつも、住宅事情に即した対応が見られ、住民自身から非常に高い評価を受けている状況がわかった。

(2)団地・住宅地におけるコミュニティ活動の継続性に関する調査研究

     <発表者> 澤田 初穂 (有)プラウド代表

     <概要>

  団地を含む地域の課題を解決する担い手として期待されるNPO法人等は経済性の維持の観点から多くの課題を有している。本調査は、長い期間、地域活動を維持し、困難なプロセスを経過して今日まで至る活動を継続している活動・事業(7事例)を取り上げ、インタビュー等を通じて「場の創造にきっかけ」「地域需要の特性」「事業実施に際しての官民の役割」「活動の経済的基盤」「多様な人材の活用」の視点から継続する力の有効性の検証を行った。


東京会場(第2回)

【日 時】令和2年10月21日(水)11:00~13:00

【会 場】学士会館302会議室

【内 容】

 リバースモーゲージに関する研究

 <発表者> 小島 俊郎

 <概要>

我が国ではリバースモーゲージが誕生して約40年が経過しており、特に近年は「100年人生時代」が現実化する中で、多くの金融機関が取り扱いを開始しているが、普及しているかといえばまだ不十分な状況にあると言える。本調査はリバースモーゲージが我が国で普及していない理由を、米国との比較から概観した上で、高齢者が安心して利用できるものにするために必要な事項を整理し、普及のための必要な方策をまとめることを目的としたものである。