調査研究発表会の開催(平成2 7年度)


 

 例年10月の住生活月間に行っている前年度の調査研究の発表テーマの内、下記については発表者の都合により先行して8月に行った。

 

【日  時】  平成27年8月5日(水) 18:00~20:30

【会  場】  ㈱ライフ・カルチャー・センター 会議室

       〒102-0093 東京都千代田区平河町1-3-7 アルタ平河町ビル2

【内  容】  

  (1)「イタリアのトスカーナ州における小都市とそのテリトリー活性化に関する調査研究」 
    ~マッサマリティマの都市空間とコミュニティ、そして都市再生~
   <発表者>
     菅澤 彰子(イタリア在住建築家) 
   <概要>
     中世の都市国家的性格とトスカーナの典型的な田舎まちの両義性をあわせもつマッサ・マリティ
    マというコムーネ(基礎自治体)が、その都市空間とテリトリーを活性化させ、再生していく姿は、日
    本社会にとっても示唆的な要素を多分に含んでいる。



住生活月間協賛で下記の調査研究発表会京都と東京で開催した。
また、発表者を囲む会も同時に開催し、内容の理解向上と参加者間での交流促進を図った

・京都会場


【日  時】   平成27年10月16日(金) 18:00~20:00

【会  場】   ホテルコープイン京都 会議室

       〒604‐8113 京都市中京区柳馬場蛸薬師上ル井筒屋町411

【内  容】  

  「京都の都心居住と京町家に関する研究(その2)」 
   <発表者>
     高田 光雄(京都大学大学院教授
     川上 薫(URリンケージ)
     上原 智子 (京都市景観・まちづくりセンター)
     前田 昌弘(京都大学大学院)
   <概要>
      25年度からの継続研究で、26年度は京町家が「まち」とどのようにつながっているかに焦点を
      当て、近年、他都市でも大きな都市問題となっている3つの課題、密集市街地及び細街路に関
      わる課題、空き家お飛び低(未)利用町家に関わる課題、地域との連携による京町家再生ある
      いは地域まちづくりに関わる課題を取り上げ、居住文化の蓄積を踏まえて各課題にどのように
      対応するかについての検討を行った。併せて、京町家の魅力を伝える「楽町楽屋」のイベントに
      着目し、京町家の魅力、イベントの効果等の検討を行った。

・東京会場
    

     【日  時】   平成27年10月19日(月) 18:30~21:00

         【会  場】 霞ヶ関東海倶楽部(霞ヶ関ビル35階)

     【内  容】 

              (1)「街並み形成による街づくりをめざした民間戸建て住宅地の30年後の現状と課題」

                       ~高幡鹿島台ガーデン54における検証~ 

                     <発表者>小山 博正(街並み研究所)

      <概要>

       今から30年前、日野市南平の見晴らしのいい高台に、区画数54というささやかな規

       模の住宅地が呱々の声をあげた。そこは造成から、道路、宅地、建物に至るまで一人の

       建築家がすべてをデザインするという空前絶後の街になるはずであった。しかし見学者

       は全国各地から来るが、物件を購入したいという客が来ない。やむなく一人の建築家が

       すべてをコントロールして理想の街をつくるという構想は半ばで挫折してしまう。その

       街が今どうなっているのか、できた当時と現在を比較するほか、住民がこの先駆的な街

       についてどのように評価しているのかを調査した。また、街並みを重視して開発された

       他の事例を訪ねて、街並み評価を行った。

    (2)「民間事業等連携を含む公的建替団地の現状と課題及び今後への示唆に関する調査研

        究」

      <発表者>松村 秀一(東京大学大学院工学研究科教授)

           小畑 晴治(日本開発構想研究所 理事)

           森田 芳朗(東京工芸大学准教授)

      <概要>

       本調査は団地建替事業等で生まれた払い下げ余剰地での民間事業について、周辺との調

       和や再生効果の発揮がうまくできているのか実情を明らかにする目的で取り組んだ。再

       生がうまくいってないとすれば、用地払い下げの条件付けに問題はなかったのか、逆に

       効果が出たとすれば、どういうスキームでどう条件づけたのかを明らかにしたいといい

       う解明目標で取り組んだが、スキームは従来の開発計画の概念を超えており、評価も現

       行の都市計画等の指標では捉えられないこともわかった。多様な観点からの現地調査と

       意見交換で、問題の広がりと、評価の視点がある程度見えてきたことで、この調査研究

       は今後の団地再生や郊外住宅地再生を考える上で参考になると思われる。